台湾観光でぜひ訪れたい名所のひとつが「龍山寺」です。台湾の二級古跡(重要文化財)でもある龍山寺は台北で最も古いお寺で、創建から約280年もの歴史があります。
荘厳な装飾が施された建物は一見の価値あり!さらに、お願い事をすればご利益があると、地元の人からも厚い信頼を得ている台北最強のパワースポットでもあります。龍山寺で“拝拝”すれば、願い事が叶うかもしれませんよ!
重點整理:
龍山寺のみどころ
参拝順路
正面の門を入ったら右手側の入り口へ向かいましょう。
龍山寺は入り口と出口が決まっていて、右側の「龍門」から境内に入って参拝します。参拝後は左側の「虎門」から帰ります。参拝の動線が決まっているので間違わないように注意してくださいね。
銅雕龍柱(中殿の前方)
龍山寺の中殿前方の左右に配置された「銅雕龍柱」は1920年代に作られた台湾唯一の銅製の龍柱だそうです。
台湾では石製の柱が一般的なので珍しいのだとか。迫力ある龍が見事で目を引きます。
中殿藻井・三川藻井(天井装飾)
龍山寺の建物の天井を見ると豪華な装飾が目に入ります。
「藻井(そうせい)」とは中国の伝統建築で用いられる装飾天井のことで、中殿藻井、三川藻井はそれぞれ「中殿の天井装飾」「三川殿の天井装飾」を指しています。
中殿藻井は荘厳な龍の装飾が、三川藻井は細かい細工を施した豪華な装飾が見られます。龍山寺を訪れたら豪華な天井装飾を見逃さないでください!
中殿(聖観世音菩薩)
龍寺山の御本尊は、中殿の正面にいる聖観世音菩薩(観音様)です。
第二次世界大戦中には空襲により龍山寺の石柱が全壊する惨事に見舞われましたが、この木造の観音像だけは無傷だったとか。そのため地元の人は空襲のたびに観音像のそばに避難し被害を免れたそうです。
それ以来、観音像のご利益が信じられ、今でも厚く信仰されているのだそう。
中殿には観音様のほかに、文殊菩薩、普賢菩薩、十八羅漢、韋馱護法、文殊菩薩が祀られています。
後殿(道教の神様)
龍山寺の中央にある中殿には仏教の神様が祀られていますが、本殿の周りのお堂にはそれぞれ道教の神様などが祀られています。
祀られているのは文昌帝君、大魁星君、紫陽夫子、馬爺、天上聖母、太陽星君、太陰星君、註生娘娘、池頭夫人、十二婆者、水仙尊王、城隍爺、龍爺、福德正神、關聖帝君、三官大帝、華陀仙師、地藏王菩薩、月老神君。
それぞれ学問や商売など役割が分かれています。たくさんいるのでピックアップしてご紹介します。
文昌帝君(学問の神様)
「文昌帝君」は学問の神様で、台湾の受験シーズンである5月頃には多くの受験生や、受験生を持つ親が参拝のために龍山寺を訪れます。
神様にはそれぞれお供えするものが決まっていて、学問の神様へのお供え物は「ネギ、大根、包子」だそう。これらは中国語の「(合格を)保証」や「賢い」の音に似ていることからのゲン担ぎなのだとか。
註生娘娘(安産の神様)
「註生娘娘」は子宝と安産、そして子どもの成長を守る神様です。
特に子宝のご利益に定評があり、神様の前には出産後のお礼参りでお供えされたお花がたくさん並んでいます。
子宝の神様へのお供え物には妊婦さんが産後、滋養のために食べる「麻油雞」などがあるそうです。
月老神君(恋愛の神様)
「月老神君」は良縁をつかさどる恋愛の神様。
台湾式のおみくじで神様からOKをもらえたら運命の赤い糸をいただくことができます。お財布に入れるなどして常に身につけておくとご利益があるそうですよ。
こちらのお供え物は結婚式などで配られる甘いお菓子など。恋愛の神様は甘いものがお好きらしいです。
龍山寺参拝の注意点
龍山寺は観光客も多く訪れる観光スポットにもなっていますが、熱心に参拝に来られている地元の方もたくさんいらっしゃいます。観光を楽しみつつ、地元の方の参拝の妨げにならないよう配慮しながら見て回りましょう。
龍山寺へのアクセス
住所:台北市萬華区広州街211号(📍GoogleMap) 電話:02-2302-5162 営業時間:6:00~22:00 休業日:無休 アクセス:MRT「龍山寺」駅から徒歩3分(MRT「龍山寺」駅1番出口を出てすぐの広場を抜けるとすぐ目の前に龍山寺が見えてきます。) 👉ホームページはこちら
※写真提供:台北ナビ ※上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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