蘭嶼は台湾南東部に位置する島で、原住民、タオ族(達悟族)が暮らす島です。
台湾本島との交通が不便なため開発が遅かったこともあり、島内には原住民文化が色濃く残っています。
美しい自然の景色と、原住民文化に触れることができる蘭嶼は、一度訪れたら忘れられない魅力がたくさんあります。
この記事では、台湾のお出かけ情報サイト「好好玩(ハオハオワン)」編集部がおすすめする、台湾人だからこそ知るの見逃せない蘭嶼観光スポットを厳選して紹介します。
台湾の離島に興味があるなら、ぜひ蘭嶼へ足を運んでみてください。
あわせて読みたい 👉【澎湖観光】台湾の離島、澎湖諸島の観光スポットを紹介!
目次:
Toggle蘭嶼観光スポット
旧蘭嶼灯台
旧蘭嶼灯台(舊蘭嶼燈塔)は、開元港のそばにある灯台です。
現在は使われていませんが、灯台がある岬からは開元港や蘭嶼の美しい海の景色を眺めることができます。
夕暮れ時には黄金に輝く海面がロマンチックな景色を作り出します。
蘭嶼を訪れたなら、ぜひ旧蘭嶼灯台からの景色を目に焼き付けてください。


旧蘭嶼灯台(舊蘭嶼燈塔) 場所:台東縣蘭嶼鄉開元港旁(📍GoogleMap) 電話:089-731-669 👉台東観光旅游網
東清秘境
東清秘境は、最近SNSで話題になっているスポットです。
波の浸食によってできた洞窟、海蝕洞(海食洞)が透きとおった海水を囲んでいる様子が写真映えすると人気を集めています。
海蝕洞に囲まれた部分は天然のプールのようになっていて、中で泳ぐこともできます。
岩礁でできた場所なので、訪れる際ははだしやビーチサンダルは避け、歩きやすい靴で行くようにしてください。

東清秘境 場所:台東縣蘭嶼鄉東清村(📍GoogleMap)
情人洞
情人洞は、天然の海蝕洞(海食洞)がアーチのような形になっていて、蘭嶼を訪れる観光客の間で人気の撮影スポットになっています。
海蝕洞の間から海を臨む絶景を見ることができ、美しい景色を撮影することができます。
蘭嶼に来たらぜひ写真に収めたい絶景です。

情人洞 場所:台東縣蘭嶼鄉(📍GoogleMap)
軍艦岩
蘭嶼の北東の海上に浮かぶ軍艦岩は、形が軍艦に似ていることからその名が付いた小島です。
第二次世界大戦中に、アメリカ軍がこの岩を日本軍の軍艦と誤解して爆撃したことがあるという逸話もあるそうです。
周辺はシュノーケリングスポットとしても人気があり、蘭嶼の豊かな生態系を見ることができます。

軍艦岩 場所:台東縣蘭嶼鄉東北方外海(📍GoogleMap) 電話:089-732-001 👉台東観光旅游網
虎頭坡
虎頭坡の景観台から見える蘭嶼の海は、昼間はサンゴ礁がはっきりと見えるほど透きとおっています。
夕暮れ時には夕陽でオレンジ色に染まる海を見ることができる絶好のサンセットスポットでもあります。
虎頭坡がある丘の頂上にはヤギが集まることもあり、運がよければ一緒に夕日を眺めることができます。


虎頭坡 場所:台東縣蘭嶼鄉(📍GoogleMap)
青青草原
蘭嶼の夕陽スポットといえば、青青草原も外せません。
青青草原は、かつて蘭嶼に住んでいた人々が農地として使用していた土地です。今では、一面に広がる緑の草原とその向こうに広がる海が、美しい景色を作り出す人気観光地となっています。
蘭嶼に来たら、青青草原からのサンセットを見逃さないでください。


青青草原 場所:蘭嶼鄉台東縣東南海岸線上(📍GoogleMap) 電話:089-732-001 👉台東観光旅游網
龍頭岩
龍頭岩は蘭嶼の南の海岸に位置する岩で、長い年月をかけて浸食された岩が、空に向かって牙をむく龍のように見えます。
蘭嶼に暮らすタオ族(達悟族)の人々は、この岩を「鋭く不規則な岩で、穴があいた岩壁」という意味のji mazicing(ジ・マズィツィン)という名前で呼ぶそうです。
蘭嶼に行ったら、龍の頭に見えるかどうか確認しに行ってみてはいかがでしょうか?

龍頭岩 場所:台東縣蘭嶼鄉小蘭嶼指示牌旁(📍GoogleMap) 👉台東観光旅游網
野銀冷泉
海岸沿いに位置する野銀冷泉は、冷泉として湧き出てくる淡水と海水が交わることで生まれる美しいグラデーションを見ることができる場所です。
周囲を岩に囲まれているため波の影響を受けにくく、熱帯魚やカニ、ウツボやウミヘビなど様々な海の生き物を見ることができます。
冷泉の周りはすべりやすいので、履き慣れた靴やラバーシューズなどを履いていくことをおすすめします。

野銀冷泉 場所:台東縣蘭嶼郷野銀冷泉(📍GoogleMap) 電話:089-731-669 👉台東観光旅游網
東清湾
東清湾(東清灣)は、蘭嶼でも有名な観光スポットのひとつです。
約500メートルにわたって続く湾には、タオ族(達悟族)の伝統的な船、チヌリクラン(拼板舟)という、カヌーに似た木造の小舟が停泊しています。
チヌリクランは、木の板を繋ぎ合わせて作られた船で、独特な形をしています。
朝日に照らされるチヌリクランの景色は蘭嶼を代表する風景になっています。


東清湾(東清灣) 場所:台東縣蘭嶼鄉東側東清村的海灣線上(📍GoogleMap) 電話:089-732-001 👉台東観光旅游網
双獅岩
双獅岩(雙獅岩)は、海底火山の噴火により吹き出た溶岩が冷えて固まり、その後長い年月をかけて風化してできた岩です。
伏せをした2頭のライオンが向かい合っているように見え、かつては2つの集落の境界線だったといわれています。
青い空と海をバックに見る双獅岩には、力強さと不思議な魅力を感じます。

双獅岩(雙獅岩) 場所:台東縣蘭嶼鄉東清至朗島間海濱(📍GoogleMap) 👉台東観光旅游網
大天池
大天池は、往復3〜4時間のハイキングが必要な秘境です。
雨水がたまってできた高山湖で、透きとおった湖面に映る青空や雲が美しい景色を作り上げます。
昔は地元の人々から不可侵とされていた神秘的な場所で、湖の中に立ち並ぶ枯れ木も幻想的な雰囲気をより一層盛り上げています。
一度は見たい景色ですが、山道に慣れない場合は、個人では行かずガイドなどを付けて訪れることをおすすめします。

大天池 場所:台東縣蘭嶼鄉大森山原始森林中(📍GoogleMap)
椰油小学校
椰油小学校(椰油國小)は、蘭嶼の公立小学校です。
海辺に建つ小学校で、校庭にはタオ族(達悟族)のチヌリクラン(拼板舟)をモチーフにした舞台やペイントが施されています。
平日は中に入ることはできませんが、小学校が休みの週末は見学できるそうなので、タイミングが合えば台湾の小学校をのぞいてみてはいかがでしょうか?

椰油小学校(椰油國小) 住所:台東縣蘭嶼鄉椰油村1號(📍GoogleMap) 電話:089-732-017 営業時間:休日(授業のない日)のみ見学可能
朗島秘境
朗島秘境は、天然の海蝕溝(海食溝)の中に透きとおるような海面を見ることができる、蘭嶼の秘境です。
太陽の光を受けてエメラルドグリーンに輝く水面は、息をのむ美しさです。
天気のいい日は、ぜひ朗島秘境に行ってみてください。

朗島秘境 場所:台東縣蘭嶼鄉朗島村(📍GoogleMap)
蘭嶼気象観測所
蘭嶼気象観測所(蘭嶼氣象站)は、蘭嶼で最も眺めがよいと言われている場所です。
日本統治時代の1940年に建てられた観測所で、壁には所々第二次世界大戦中にできた弾孔が残っています。
夜には空いっぱいの星空を見ることができ、夏には天の川も見られます。
一度見たら忘れられない蘭嶼の絶景を、ぜひ目に焼き付けてください。


蘭嶼気象観測所(蘭嶼氣象站) 住所:台東縣蘭嶼郷紅頭村2號(📍GoogleMap) 電話:089-732-587 営業時間:9:00~17:00 休業日:土、日曜日 👉ホームページはこちら
蘭嶼へのアクセス
飛行機
台東空港から飛行機で蘭嶼空港へ行けます。台北から蘭嶼への直行便はないので、飛行機を使う場合は台東空港で乗り継ぐ必要があります。 航空会社は徳安航空(Daily Air)1社のみ、所要時間は約25分です。 小型機のみの運行で座席数がかなり少ないため、飛行機を利用する場合は早めの予約が必須です。 👉徳安航空ホームページ
フェリー
台東の富岡漁港から出ている定期船で、蘭嶼の開元漁港まで行けます。所要時間は約2時間。 座席数が多いので、飛行機よりチケットは取りやすいです。 👉フェリー情報はこちら
蘭嶼観光マップ
よくある質問(FAQ)
Q:蘭嶼を観光するのに何日くらい必要ですか?
A:主要な観光地を巡るだけなら1泊2日でも可能ですが、じっくり楽しむなら2泊3日以上がおすすめです。移動時間を考慮すると、最低でも1泊する計画を立てましょう。
Q:蘭嶼島内の移動手段は何がありますか?
A:主に電動バイク(レンタル)やタクシーが利用されます。公共バスは本数が少ないため、旅行者には電動バイクが最も一般的です。
Q:タオ族の文化に触れるにはどこに行けばよいですか?
A:東清湾では、タオ族の伝統的な船「チヌリクラン」が見られます。また、地元のガイドが案内する文化ツアーなどもありますので、参加するとより深く理解できます。
Q:島内で日本語や英語は通じますか?
A:英語は一部で通じますが、基本的には中国語(台湾華語)が主流です。簡単な中国語のフレーズや翻訳アプリを準備しておくと安心です。
Q:蘭嶼のベストシーズンはいつですか?
A:一般的には天候が安定している5月〜10月が観光に適しています。特に7〜9月は海も穏やかでシュノーケリングにぴったりですが、台風のリスクもあるので事前に天気予報を確認しましょう。
豊かな自然に囲まれた蘭嶼へ行ってみよう!
豊かな自然とタオ族(達悟族)の文化が残る蘭嶼。台湾本島とは違う、離島ならではの魅力がたっぷり詰まっています。
夏の台湾でちょっと特別な行き先を探しているなら離島はおすすめです。
交通や言葉など、本島の観光地に比べたら格段に不便ではありますが、それも含めて旅を楽しみたい人にはおすすめできる旅先ではないかと思います。
ぜひ、台湾の離島へ行ってみてください。
※本記事は台湾のお出かけ情報サイト「好好玩(中国語)」の掲載情報をもとに、日本語読者向けに翻訳・再編集しています。 ※上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
この文章はお役に立ちましたか?
フィードバックをいただき、ありがとうございます