台湾から肉眼で中国の廈門(アモイ)が望めるほど大陸に近い金門は、その立地から戦争にまつわる歴史が色濃く残る場所でもあります。
1992年以降、台湾人はビザなしで金門へ行けるようにありましたが、それ以前は台湾人も金門へ行くにはビザが必要、中国大陸からも金門へ入ることはできなかったため、閉鎖的な島でした。
現在は中国大陸と金門を結ぶ船、小三通が出ているなど、大陸と台湾を繋ぐ重要な接点になっています。
この記事では、金門観光のおすすめスポットを紹介しています。台湾本島とは異なる雰囲気を感じる金門へ、行ってみてください。
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台湾本島から金門島へのアクセスは飛行機のみで、台北、台中、嘉義、台南、高雄の空港から定期便が毎日就航しています。所要時間は約1時間です。 ※中国の廈門、泉州からはフェリーが運航しています ✈詳細はこちら

金門おすすめスポット|建功嶼
建功嶼は、干潮の時だけ現れる石畳を歩いて渡ることができる金門の小さな島です。
道の途中には「牡蠣人」というフィンランド出身のアーティストによる野外アートがあり、潮が引いたときに存在感を表します。
島には展望台や鄭成功の像、防空砲台などがあり観光スポットとなっています。
金門に行ったら、ぜひ訪れたい名所です。

建功嶼 住所:金門縣金城鎮建功嶼(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 🌊干潮時間はこちら 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|古寧頭史館
金門は軍事要塞として重要視されていた歴史的背景から、戦争に関する史跡や観光スポットが多くあります。
古寧頭史館は、国共内戦中に勃発した「古寧頭戦役」に関する資料館です。
金門観光をするうえで知っておいて損はない歴史を学びに、ぜひ足を運んでみてください。

古寧頭史館 住所:金門縣金寧鄉456號(📍GoogleMap) 電話:082-313-274 営業時間:8:30~17:00 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|特約茶室展示館
特約茶室展示館は、「831(パーサンヤオ)」や「軍中楽園」とも呼ばれる慰安施設だった場所です。
館内には当時の様子が再現された部屋や資料が並んでいます。
2014年に公開された映画「軍中楽園」は、この特約茶室が舞台になった映画です。
現在はカフェも併設されているので、観光の合間の休憩にもおすすめです。


特約茶室展示館 住所:金門縣金湖鎮126號(📍GoogleMap) 電話:082-337-839 営業時間:8:30~17:00 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|金門城
金門城には東、西、南、北の4つの城門がありました。
城門には、「人を集めるなら東門、富を得るなら西門、繁栄を求めるなら南門、官僚を輩出するなら北門」という言い伝えがあるそう。
これは、東門のある古崗は人が多く住んでいたこと、西門のある水頭は旅商人が多く商売がしやすかったこと、南門には港があり事業が繁栄すると考えられていたこと、北門には燕南書院という学問の聖地があったことが由来だそうです。
現在もそれぞれの場所には城門があり、南門や北門の近くは古い街並みが残っていて人気の観光スポットになっています。

金門城(北門) 住所:金門縣金城鎮金門城(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|翟山坑道
翟山坑道は、5年もの歳月をかけて手作業で建設された軍事坑道です。
坑道は海まで続いており、補給物資輸送のルートとして使われていました。
約42艘の水道小艇が出入りできる坑道は、地下金門の傑作と呼ばれていて、その大きさを見れば当時の工事の過酷さを感じることができるはずです。
金門を訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。


翟山坑道 住所:金門縣金城鎮90號(📍GoogleMap) 電話:082-313-241 営業時間:8:30~17:00 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|陽翟大街
陽翟大街は、2014年に公開された映画「軍中楽園」の撮影のために作られたセットが残る場所です。
映画の舞台となった60年代の街並みを再現したセットは、本物のような完成度で写真を撮る手が止まらなくなるかもしれません。
可能なら映画を見てから訪れれば楽しさが倍増すると思います。


陽翟大街 住所:金門縣金沙鎮陽翟村陽翟老街(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|沙美老街
沙美老街は、金門でもっとも古くから発展した老街です。
かつては兵士たちが生活用品を買ったり映画を見に行ったりする生活や娯楽の中心でした。
古くからのグルメを味わえる場所としても有名で、ここに来たら焼餅や餛飩(ワンタンスープ)などは絶対に食べたい金門名物です。
最近では、建物の色がモロッコのようだとSNSでも人気があります。
古い町並みが残る沙美老街へ、ぜひ行ってみてください。

沙美老街 住所:金門縣金沙鎮信義路(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|山后民俗文化村
山后民俗文化村は、王国珍・王敬祥親子が一族のために建てたもので、1900年に完成しました。現在も彼らの子孫が暮らしているそうです。
16棟の閩南建築の家屋と、学堂、先祖を祀る王氏祖廟の計18棟の建築は「十八間」と呼ばれています。
タイムスリップしたかのような街並みが楽しめる山后民俗文化村は、金門の必見スポットです。


山后民俗文化村 住所:金門縣金沙鎮山后民俗文化村(📍GoogleMap) 電話:082-354-441 営業時間:8:30~17:00 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|陳景蘭洋樓
陳景蘭洋樓(陳景蘭洋楼)は、金門からシンガポールへ出稼ぎに行き財を成した華僑商人、陳景蘭が1921年に建てた邸宅です。
金門はかつて、多くの人々が日本や東南アジアに移り住み、成功すると金門へ戻り洋楼と呼ばれる立派な建物を建てたそうです。
2003年に歴史建築に指定されている陳景蘭洋樓は、第二次世界大戦以前は日本軍指揮所として使われ、1959年から1992年までは金門の兵士たちの娯楽の場として使われていた歴史ある観光スポットです。


陳景蘭洋樓(陳景蘭洋楼) 住所:金門縣金湖鎮正義里成功村1號(📍GoogleMap) 電話:082-332-528 営業時間:8:30~17:30 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|得月樓
得月樓(得月楼)は、水頭集落という金門でも歴史的建造物が多く残る地域にある建物です。
1931年に建てられた、閩南建築と洋風建築が融合した建物で、その建築美から「台湾歴史建築百景」に選ばれたこともあります。
建設当時は、水頭集落で最も高い建物だったため、「近水楼台先得月(水に近き楼台は先ず月を得る)」の意から「得月楼」と名付けられたそうです。
金門に行くなら、ぜひ訪れたいスポットです。

得月樓(得月楼) 住所:金門縣金城鎮前水頭45號(📍GoogleMap) 電話:082-321-103 営業時間:8:30~17:00 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門おすすめスポット|莒光樓
莒光樓(莒光楼)は、1949年10月に勃発した古寧頭戦役で戦った軍人を称える目的で建設された建物です。
3階建ての建物の最上階にはバルコニーがあり、そこから金門の街や対岸の廈門を見ることができます。
夜10時まで解放されているので、金門の夜景を見るのにもぴったりのスポットです。


莒光樓(莒光楼) 住所:金門縣金城鎮賢城路1號(📍GoogleMap) 電話:082-325-632 営業時間:8:00~22:00 休業日:無休 👉金門観光旅游網
金門観光マップ
独特の雰囲気が残る島、金門へ
複雑な歴史と独自の文化が息づく金門は、台湾でありながら台湾とは異なる雰囲気を感じる不思議な島です。
海の向こうに廈門のビル群が見えるほど中国に近い台湾の離島へ、出かけてみてください。
※本記事は台湾のお出かけ情報サイト「好好玩(中国語)」の掲載情報をもとに、日本語読者向けに翻訳・再編集しています。 ※上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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