澎湖諸島(ポンフー諸島)は馬公市、湖西郷、白沙郷、西嶼郷、望安郷、七美郷からなる台湾の離島です。
90以上の島々からなる澎湖諸島は自然が作り出す絶景や、歴史ある街並みなど、魅力あるスポットが目白押しです。エメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜は、台湾のハワイとの異名を持つほど。
この記事では、馬公市と湖西郷を本島エリア、そのほかを白沙郷エリア、西嶼郷エリア、望安郷エリア、七美郷エリアに分け、澎湖諸島に行ったら絶対に訪れたい澎湖観光のおすすめスポットを紹介します。
台北、台中、高雄などから国内線に乗って約1時間で行ける魅力的な離島。この記事を読んで澎湖に行きたいと感じたら、次の旅先は決まりです!
目次:
Toggle澎湖諸島の観光
澎湖空港がある馬公市を含む本島エリア。澎湖観光はここを拠点にレンタカーやレンタルバイクで島を巡るのが定番です。
白沙郷エリア、西嶼郷エリアは本島から車移動が可能です。
望安郷エリア、七美郷エリアは馬公港からフェリーで移動します。
本島を拠点にすれば、ほかのエリアへの移動もラクラクできるので、まずは本島エリアを拠点に澎湖観光をスタートすることをおすすめします。
本島エリア
澎湖天后宮
澎湖天后宮は海をつかさどる女神、媽祖を祀っている廟です。台湾各地で古くから信仰されており、台湾のいたるところに媽祖廟があります。
ここ澎湖の媽祖廟、天后宮は台湾で最も古い媽祖廟だといわれています。
天后宮には台湾最古の石碑や清の乾隆皇帝が授けた金の扁額などがあります。
台湾の由緒ある媽祖廟、訪れてみてはいかがでしょうか。

澎湖天后宮 住所:澎湖縣馬公市正義街1號(📍GoogleMap) 電話:06-9216-521 営業時間:7:00~19:00 👉交通部観光署 澎湖国家風景区管理處
中央街
澎湖天后宮にお参りしたら、すぐそばにある中央街を散策してみてください。
名物グルメの食べ歩きができたり、お土産を探せたりするエリアなので、観光客にも人気があります。
澎湖で最初にできた商店街といわれていて、明朝や清朝時代の趣を今に残した歴史情緒あふれる街並みが魅力です。
歴史ある街並みを眺めながら、街歩きを楽しんでみてください。


中央街 住所:澎湖縣馬公市中央街(📍GoogleMap) 休業日:無休(店舗により異なります) 👉交通部観光署 台湾観光情報ネット
海上皇宮海洋牧場
海上皇宮海洋牧場とは、釣りや新鮮な牡蠣の食べ放題など、海で楽しめるアクティビティを集めた施設です。
離島に来たら新鮮な海鮮は絶対に外せません。海上皇宮海洋牧場なら、海のアクティビティを楽しむことも、おいしい海鮮をお腹いっぱい食べることも同時にかなっちゃいます。
澎湖のおすすめレジャー、ぜひ体験してみてください。

海上皇宮海洋牧場 住所:澎湖縣馬公市新營路25號(📍GoogleMap) 電話:06-927-7115 営業時間:9:00~18:00 👉ホームページはこちら
篤行十村
篤行十村は、台湾最古の眷村(軍人村)だった場所です。日本統治時代は澎湖島の要塞として司令部が置かれ、重砲隊の将校たちの宿舎があったそうです。
現在はおしゃれなリノベーションスポットとしてアート系のショップやカフェなどが立ち並ぶ場所へと生まれ変わっています。
篤行十村で、レトロでおしゃれな雰囲気と、歴史探索を楽しんでみてください。


篤行十村(眷村文化保存園区) 住所:澎湖縣馬公市新復路二巷22號(📍GoogleMap) 営業時間:8:00~21:30(店舗により異なります) 👉交通部観光署 台湾観光情報ネット
風櫃洞
風櫃洞は、長い年月をかけて波に浸食された細長い海蝕溝があり、満潮時には風が吹き込む炉のような「ゴォォォ…」という低く響く音が聞こえることで有名な場所です。
近くには真っ白な雲のような不思議な形の展望台があり、海の景色と不思議なコントラストを生む絶景で人気を集めています。青空をバックに展望台を下から撮影すると、きっと渾身の一枚が撮影できます。
風櫃洞で不思議な音と、絶景を楽しんでください。

風柜洞(風櫃洞) 住所:澎湖縣馬公市風櫃里(📍GoogleMap) 電話:06-921-6521 営業時間:年中無休 👉澎湖県政府旅游處
菓葉灰窯
菓葉灰窯は、かつて澎湖の主要産業のひとつだった石灰作りを行っていた工場の窯場跡です。
コンクリートが一般的でなかった時代に、建物の建材として使われていた石灰を作っていたこの工場も、玄武岩と石灰モルタルで築かれた建物です。
長年の風雨に耐えた美しい建物は、2007年に澎湖の歴史的建造物に登録されました。
どこか西洋のようにも見える建物と海の景色は、まさに澎湖の絶景です。澎湖に来たらぜひ立ち寄ってほしい場所です。

菓葉灰窯 住所:澎湖縣湖西鄉菓葉村南邊海岸(📍GoogleMap) 電話:09-2173-0013 営業時間:9:00~17:00 👉澎湖県政府旅游處
南寮古厝
南寮古厝は、かつて漁村だった場所で、石造りの民家が今も残っています。
現在は、漁村の雰囲気や当時使用していた漁の道具を活用した装飾などが見られるアートエリアになっています。
当時の面影が残る街並みと、ポップでカラフルなアートが融合した可愛らしいエリアで、澎湖の思い出写真をたくさん撮影してみてはいかがでしょうか。


南寮古厝 住所:澎湖縣湖西鄉南寮78號(📍GoogleMap) 電話:06-992-1759 営業時間:24時間 👉澎湖県政府旅游處
白沙郷エリア
澎湖水族館
台湾の離島唯一の水族館、澎湖水族館では海の生き物を見られるだけでなく、澎湖の漁業文化の展示や、養殖場を見渡せる展望台があるなど、澎湖ならではの展示も楽しむことができます。
館内にはトンネル型の水槽もあり、来場者から人気を博しています。
大人も子供も楽しめる澎湖の海のテーマパーク。ぜひ足を運んでみてください。


澎湖水族館 住所:澎湖縣白沙鄉岐頭村58號(📍GoogleMap) 電話:06-993-3006 営業時間:9:00~17:00 休業日:無休 👉ホームページはこちら
澎湖跨海大橋
澎湖跨海大橋は、澎湖諸島の白沙島と西嶼島を結ぶ全長約2.5キロメートルの海上橋です。
完成した1970年当時は、東アジアで最長級の海上橋として話題を呼び、現在でも澎湖のシンボル的存在になっています。
海上をまっすぐ走る澎湖跨海大橋からの景色は、なかなか見ることのできない絶景です。
澎湖に来たなら、澎湖のシンボル澎湖跨海大橋を渡ることを忘れずに。

澎湖跨海大橋 住所:澎湖縣白沙鄉通梁村(📍GoogleMap) 電話:06-921-6521 営業時間:24時間 👉交通部観光署 澎湖国家風景区管理處
西嶼郷エリア
二崁聚落
二崁聚落は、澎湖の伝統的家屋が保存されている村で、台湾の昔ながらの景色を今に残す場所です。歴史的、文化的価値があり、国家三級古跡にも指定されています。
建物の建材は、澎湖ならではの玄武岩や硓𥑮石(さんご石)で、壁には彩色タイルやカラフルな陶器で装飾がされています。
屋根や壁の装飾には伝統的な閩南様式のスタイルが色濃く残っていて、美術館のような街並みを楽しむことができます。
カフェやデザートを楽しめるお店もあるので、ゆっくりと散策を楽しんでください。


二崁聚落 住所:澎湖縣西嶼鄉二崁村(📍GoogleMap) 電話:06-998-1952 営業時間:8:30~16:30 👉交通部観光署 台湾観光情報ネット
大菓葉玄武岩
澎湖に来たら絶対に見逃せないのが、澎湖の象徴ともいえる大菓葉玄武岩です。
玄武岩とは、火山活動によって流れ出た溶岩が冷えて固まり、柱状の割れ目(柱状節理)を形成したものです。
大菓葉玄武岩は、その玄武岩が垂直に並び、巨大な石壁を作り出しています。
この場所は、日本統治時代に港の建設中に偶然見つかったもので、1000年以上前からこの場所にあったと考えられています。
地球の神秘を感じられる澎湖の絶景スポット、ぜひ足を運んでみてください。


大菓葉玄武岩 住所:澎湖縣西嶼鄉10號(📍GoogleMap) 電話:06-921-6521 👉澎湖県政府旅游處
牛心山
牛の心臓に似ているためその名が付いた牛心山は、まだあまり知られていない隠れたフォトスポットです。
柱状の玄武岩が盛り上がってできた山は力強さを感じる、大自然が生んだ芸術品です。
牛心山周辺には春から秋にかけて澎湖県の花である天人菊(テンニンギク)が咲くので、牛心山と合わせて写真に収めるのもおすすめです。
近くまで行ったら、ぜひ立ち寄ってみてください。


牛心山 住所:澎湖縣西嶼鄉緝馬灣937號(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉交通部観光署 澎湖国家風景区管理處
漁翁島灯台
西嶼郷の最南端に位置する漁翁島灯台(漁翁島燈塔)は、1778年に建てられた、台湾で最も古い灯台で、国家指定古跡にもなっています。
中国大陸(特に廈門、福建)と台湾を行き来する船の安全を守るために建てられた中国式の灯台で、当時の名前は「西嶼燈塔」でした。その後、1875年に西洋式の灯台へと改築され、名前も現在の「漁翁島燈塔」となりました。
灯台の高さは11メートルで、海面から灯台までの高さは60.7メートルあります。
夕陽スポットとしても有名な場所なので、日没ごろに訪れてゆっくりと夕陽を眺めるのもおすすめです。

漁翁島灯台(漁翁島燈塔) 住所:澎湖縣西嶼鄉外垵村195號(📍GoogleMap) 営業時間:4月~10月:09:00~18:00 11月~3月:09:00~17:00 休業日:月曜日 👉交通部観光署 台湾観光情報ネット
望安郷エリア
アオウミガメ保護センター
澎湖諸島の望安島は絶滅危惧種であるアオウミガメの故郷として知られています。
アオウミガメ保護センター(綠蠵龜觀光保育中心)では、アオウミガメの生態や、人間が海洋生物に与える影響などを分かりやすく学べる場です。
命の尊さを感じられる学びの場としての評価も高い施設で、ウミガメの産卵保護活動なども行っています。
大自然の尊さを感じる保護センターへ、ぜひ足を運んでみてください。


アオウミガメ保護センター(綠蠵龜觀光保育中心) 住所:澎湖縣望安鄉東安村1-4號(📍GoogleMap) 電話:06-999-1368 営業時間:9:00~17:00 休業日:無休 👉交通部観光署 澎湖国家風景区管理處
網垵口ビーチ
澎湖に来てビーチでまったりしたいなら、網垵口ビーチ(網垵口沙灘)がおすすめです。
約1キロメートル続く砂浜と、透き通ったエメラルドグリーンの海が、南国のビーチリゾートを思わせます。
澎湖の穴場スポットでのんびりと何もしない贅沢を味わいたい人は、ぜひ行ってみてください。


網垵口ビーチ(網垵口沙灘) 住所:澎湖县望安鄉東安村(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉交通部観光署 澎湖国家風景区管理處
花宅聚落
花宅聚落は、約300年前に漢民族が望安島に移住して築いた漢民族の集落です。
建物の多くはサンゴ岩(咾咕石/ラオグーシー)で造られています。壁面には婚姻のしるしである「囍」や、縁起が良いとされる「卍」などの装飾が施されています。
住民の多くが島外へ移住し空き家が目立つようになった今も、この集落は文化財に登録され保護対象になっています。
台湾の古い街並みや歴史に興味のある人は、ぜひ訪れてみてほしい場所です。

花宅聚落 住所:澎湖縣望安鄉中社村(📍GoogleMap) 電話:06-999-1311 営業時間:24時間 👉交通部観光署 澎湖国家風景区管理處
七美郷エリア
大獅龍埕風景区
大獅龍埕風景区(大獅龍埕風景區)では、玄武岩が作り出した壮大な風景を楽しむことができます。
海に面した玄武岩がライオンや龍、大鷲のように見えるなど、自然のアートと海の景色を存分に堪能できます。
離島に来たなら思う存分海の景色を楽しみたいですよね。ぜひ大獅龍埕風景区に立ち寄って、七美のオーシャンビューを楽しんでください。


大獅龍埕風景区(大獅龍埕風景區) 住所:澎湖縣七美鄉(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉澎湖県政府旅游處
雙心石滬
七美島で最も有名な風景といえば、2つのハートが寄り添う雙心石滬です。
雙心石滬は潮の満ち引きを利用して魚を捕まえる石滬(せきこ)という仕掛けで、偶然にもハートが二つ重なったような形になったことで雙心石滬と呼ばれるようになりました。
満潮時と干潮時では見え方が異なり、干潮に近いほど形がくっきりと見えるようになります。
映画やドラマの撮影でも度々使われているので、見たことあるという人も多いかもしれません。七美島に行ったら、一度見たいロマンチックな風景です。


雙心石滬 住所:澎湖縣七美鄉東湖村(📍GoogleMap) 営業時間:24時間 👉交通部観光署 台湾観光情報ネット
澎湖観光マップ
紹介した観光スポットをまとめた観光マップです。
澎湖諸島で海の景色を楽しもう!
台湾のハワイともいわれる澎湖諸島の魅力は、なんといってもその海のきれいさです。
きれいな海と歴史的な建造物、おいしいグルメに囲まれて、台湾でバカンスを過ごすのもいいと思いませんか?離島好きの筆者は、次の台湾旅行は澎湖にしようかと思い始めています。
台湾本島とは違う魅力が詰まった台湾の離島の旅、ぜひ体験してみませんか?
※上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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